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◆DHCPの仕組み詳細(その12)

※ネットワークの学習は、TCP/IPを学ぶことから始めることをオススメします。TCP/IPは、今日のLANやインターネットを支えている重要な技術になっています。ここでは、これからネットワークを学ぼうとする方に必要なネットワークの用語やテクノロジーの紹介、そして、TCP/IPプロトコルの基礎知識を中心に説明してゆきます。


◆DHCPの仕組み詳細(その12)

 ルータのDHCPリレー機能を使用すれば、ルータを超えた先のDHCPサーバからIPアドレスの払い出しを受けることができます。ここでは、なぜ、自分の所属するネットワークのIPアドレスをDHCPクライアントが受け取ることができるのかを説明してゆきます。


◆DHCP(セグメントの識別)

 DHCPリレー機能を利用すれば、下図のようなネットワークを構築することができます。DHCPサーバを集約して、1台のDHCPサーバーでIPアドレスの払い出しを管理できるようになります


DHCPサーバには、下記のようにセグメント(ネットワーク)ごとにスコープを設定することとなります。

 1F・・・10.1.0.0/16
 2F・・・10.2.0.0/16
 3F・・・10.3.0.0/16
 4F・・・10.4.0.0/16
 5F・・・10.5.0.0/16


 それでは、なぜ、DHCPサーバは、DHCPクライアントが所属するセグメント(ネットワーク)を識別して、セグメントごとに異なる設定情報を割り当てているのでしょうか?


 それは、DHCPメッセージ内の「GIADDR」のIPアドレスによって、どのサブネットのIPアドレスに割り当てるかを識別しIPアドレスを割り当てているからです。「GIADDR」に値が無い場合は、同一セグメントと認識しています。

●DHCPのメッセージフォーマット
情報名 説明
CIADDR クライアントIPアドレス、クライアントがBOUND、 RENEW、REBINDING状態の場合に用いられる。
YIADDR DHCPサーバが割り当てるクライアントのIPアドレス(自分のIPアドレス)
SIADDR DHCPサーバのIPアドレス
GIADDR DHCPリレーエージェントのIPアドレス。DHCPサーバはGIADDRを見てクライアントの所属するサブネットを識別する。
CHADDR クライアントのMACアドレス

 DHCPリレーが設定されたルータは、DHCPパケットをDHCPサーバに転送する前に、パケットのGIADDRフィールドに、そのセグメント用のルータのIPアドレス(DHCPパケットの着信インタフェースのIPアドレス)を格納します。

 DHCPクライアントが、IPアドレスを取得する際に、そのIPアドレスがクライアントのためのゲートウェイアドレスとなります。

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