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◆Proxy ARP(プロキシARP)

※ネットワークの学習は、TCP/IPを学ぶことから始めることをオススメします。TCP/IPは、今日のLANやインターネットを支えている重要な技術になっています。ここでは、これからネットワークを学ぼうとする方に必要なネットワークの用語やテクノロジーの紹介、そして、TCP/IPプロトコルの基礎知識を中心に説明してゆきます。


◆Proxy ARP(プロキシARP)

 Proxy ARPは、テクニカルエンジニア ネットワーク試験の午後問題でも出題される大事なトピックスです。昔からのプロトコルだと軽んじず理解しておきましょう!

「Proxy ARP」は、代理ARPとも呼ばれます。

 Proxy ARPは、あるホスト宛のARP要求に対して、ルータが、そのホストに代わってルータのMACアドレスで応答をします。サブネットを理解できない(設定できない)ホストが存在するネットワークで、使用されます。

下のネットワーク構成のように、ネットワークアドレスが包含関係にあるようなネットワークで有効です。


※Router_AのF0インタフェースに「172.16.0.0/16」ネットワークに属するIPアドレスを割り当てることはできません。E0インタフェースのIPアドレスとオーバーラップするからです。無理やり割り当てようとしても下のようにルータに怒られてしまいます。

Router_A(config-if)#ip address 172.16.255.254 255.255.0.0
% 172.16.0.0 overlaps with Ethernet0

ということでルータには、オーバーラップしないように正しいIPアドレスを割り当てる必要があります。

話は戻ります。

コンピュータAが所属する本当のネットワークは、「172.16.1.0/24」
コンピュータBが所属するネットワークは、「172.16.2.0/24」

になっています。

 しかし、コンピュータAのサブネットマスクは、「255.255.0.0」になっているため、コンピュータAは、自分が「172.16.0.0/16」に所属していると勘違いしています。

つまり

 ルータの左側が「172.16.0.0/16」ネットワークで、ルータの右側が「172.16.2.0/24」になっており、次の関係が成り立っています。

172.16.0.0/16 ⊃ 172.16.1.0/24

 コンピュータAからコンピュータBにパケットを送信する場合、コンピュータAは、コンピュータBと同じネットワークに所属していると判断してしまいます。

 そこで、コンピュータAは、デフォルトゲートウェイのIPアドレスに対してではなく、コンピュータBのIPアドレスに対してARP要求を行います。

 ARPは、ブロードキャストを使用するため、同一ネットワーク(サブネット)内であれば、MACアドレスの解決を行うことができますが、別ネットワーク(サブネット)にあるホストのMACアドレスは、解決することができません。

 そこで、Proxy ARPが有効なインタフェースを持つルータが、このARP要求を受信した場合、コンピュータBの代わりにARP応答パケットを送信します。

その結果、コンピュータAは、コンピュータBと同じネットワークに所属しているかのように通信が行えます。

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